江戸川大学では、3年次に所属したゼミナールで専門研究を行い、4年次には卒業論文を執筆します。各ゼミの指導教員は卒業論文のうち優秀な論文を優秀論文として推薦します。優秀論文発表会では、優秀論文を執筆した学生がプレゼンテーションを行い、最も優秀な論文が選考されます。

2018年度優秀論文

最優秀論文 高橋康介さん
「公民館における子どもと地域をつなぐ教育活動ー館林市での自らの公民館活動の事例をもとにー」


<論文概要>
「公民館活動の意義と今後」に丁寧に向き合った論文である。文献はもとより、実際に自分の関わったボランティア活動を振り返ってその意味を振り返ると同時に、公民館に勤務する主催者側の立場の方や、活動に参加した人々へのインタビューなどを行い多角的な視点で論文をまとめました。自らの経験を生かし、 町内会にはない新しいネットワークの場、地域のプラットフォームとしての公民館の今後を展望した優れた論文です。

<選考のポイント>
本人が5年間かかわってきた館林市の公民館での活動をきちんと振り返り、地域の人々とともに地域に根ざした公民館の意義を考えたところにあります。主催者側や参加者側から快く協力してもらえたのは、彼が地元で真摯に活動を支えてきたからであろう。文献や聞き取りから改めて活動を省察し、自分自身にも大きな発見があったことが丁寧に書かれていました。


優秀論文 酒徳光希さん
「2.5次元ミュージカルの魅力とは何かー刀剣乱舞を1つの事例としてー」


<論文概要>
今注目を集める「2.5次元ミュージカルの魅力」を、他の論文や様々なデータ、アンケートやインタビュー調査、舞台映像をもとに分析したものです。一番の魅力は原作を大切にした高い再現性であること、自分のためにお金を使える20~30代の女性にターゲットを絞った製作者側の意図や音域を狭くするなど作曲家たちの工夫が実を結んだことを明らかにし、劇場の確保やクォリティーの向上ができれば世界に通用する日本独自の文化となることを提言しました。

<選考のポイント>
長時間に及ぶ舞台映像の分析を行うと共に、91名の大学生へアンケートや、ファン、作曲者という立場の異なるへのインタビューを行い、2.5次元ミュージカルへの熱い思いと期待を引き出せたことを評価しました。