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2017.11.29

現代社会学科・新潟県宿根木活性化プロジェクトレポート④


社会学部現代社会学科の清野隆ゼミ(観光学・地域再生コース)が『平成 29 年度 大学生の力を活かした集落活性化事業』で新潟県佐渡市宿根木の集落活性化調査研究業務を実施しています。学生は宿根木集落を訪問し、地元住民の皆さんと相談しながら、集落活性化に向けた新しい事業を提案します。調査研究の様子は本ウェブサイト内で数回に分けてご紹介します。
レポート④となる今回は、11 月中旬に、学生たちが宿根木を訪問し、調査活動を行った『竹林整備』と『横井戸の視察』について紹介します。

『竹林整備』
宿根木の皆さんが取組んでいる竹林整備に参加しました。学生たちは慣れない作業に戸惑いながらも、約 3 時間にわたって、枯れ竹の伐採作業を行いました。総勢 20 名による作業で、竹林は見違えるように内部への見通しが効くようになりました。

『横井戸の視察』
集落の背後に構える里山には、大正期から昭和初期にかけて建設された横井戸と農業用水路(宿根木では「江」とよばれる)があります。横井戸は、現在も機能し、米作に必要な水源です。宿根木の近代化に貢献した横井戸と江は、貴重な文化遺産で、集落ではトレッキングルートとして活用することを検討しています。学生たちは、宿根木の石塚さんと岩瀬さんのガイドで、里山内の江を辿り、洞窟状の横井戸の中を視察しました。貴重な遺産に直に触れてその価値を学ぶことができました。

■参加した学生の感想
佐野海祥(3 年)
「竹林は、外から見るのと一歩足を踏み入れて見るのでは全く違い、枯れ竹が不規則に倒れていたり、木のツルが絡まっていたりと想像以上に大変な作業でした。それでもこの事業に関わってから、自分達が少しでも貢献できたということが初めて目に見える結果としてあらわれたので嬉しかったですし、あれほどの竹を何本も 1 人で倒すことは貴重な経験で楽しかったです」

吉田瑞希(3 年)
「横井戸までの道は、不安定で過酷な道でしたが、洞窟の天井で眠るコウモリの姿、内部の構造、壁の表面が手で簡単に取れること、最深部には湧き水が出ていることなど、多くの発見がありました。実際に足を運び、自分の目で直接確認できたことは今後の活動にも活きると思います」

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