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2015.12.24

社会学部現代社会学科の学生がパリ・ロンドン・コルマールでの専門調査の成果を第 7 回文化的景観研究集会で発表

2015 年 11 月 28 日(土)に、「文化的景観研究集会(第 7 回)」(奈良文化財研究所 文化遺産部 景観研究室主催)が京都市岡崎地区と平城宮跡資料館講堂で開催されました。

文化財を保護するための法律、文化財保護法では、「地域における人々の生活または生業及び当該地域の風土により形成された景観地でわが国民の生活叉は生業の理解のため欠くことのできないもの」を保護の対象として規定しています。平成 16 年の文化財保護法の改正によって、特に重要な景観を、都道府県または市町村の申出に基づき「重要文化的景観」として選定し、保護されるようになりました。現在、文化的景観に関する研究は、文化財、環境、建築、歴史、考古などの分野の研究者を中心に行なわれています。

今回の研究集会は、「営みの基盤−生態学からの文化的景観再考−」をテーマに、人々の営みの基盤としての自然環境に着目し、それらをいかにして一連のものとして語ることができるのかについて考えることを目的として実施されました。
江戸川大学社会学部現代社会学科から、博物館・文化遺産コースの関根理恵講師と2年生の安座間愛さん、岡野瑛莉さん、保護地域・環境学コースの吉永明弘准教授の4人が参加し、研究成果をポスターセッションにて発表しました。

安座間愛さんは関根理恵講師と、研究テーマ「歴史的建造物内空間の文化的景観に関する考察-ヴェルサイユ宮殿を事例として-」を発表しました。本研究は、ヴェルサイユ宮殿を事例とし、歴史的建造物内空間における文化的景観について考察するものです。研究では、建築様式および室内装飾や文化資材の展示方法を分析し、歴史的文化空間の保存方法および積極的な文化的景観の演出について考察しました。

また、岡野瑛莉さんは関根理恵講師と、研究テーマ「博物館とその周辺環境に関する研究-Tokyo National Museum, Tokyo とNational Gallery,London の文化的空間構成要素の比較分析-」を発表しました。博物館があるエリアは、文化的空間の形成が必須です。そこで、本研究では、ロンドンのナショナルギャラリー周辺と東京の東京国立博物館周辺を事例に、トラファルガースクエアと上野公園での現地調査を実施し、日本とイギリスの文化施設周辺の文化的エリアを校正する建物やモニュメント、工作物について比較研究を行い、文化的空間の構成要素を分析しました。研究の結果、それぞれの特徴を把握し、問題点を指摘するとともに、将来に向けた文化的景観の保存方法と空間運用の方法について提案することができました。

ポスターを前に大学の研究者、官公庁の専門官、自治体等行政担当官、地域活動団体などの専門家の方々に対し、それぞれの研究について解説しました。セッションでは、専門的観点を踏まえた意見交換等を行うとともに、多くの貴重なアドバイスをいただきました。

関根理恵講師のコメント
「社会学部現代社会学科では、2 年次で必修科目「現代社会演習・実習」を履修し、専門分野毎にコースに分かれ、フィールドワークをベースにした学術研究に挑戦します。2 年生にとっては初めての学術研究であり、調査や発表準備にとても苦労しましたが、一生懸命に取り組みました。今回の調査で解決しなかった疑問点や問題点を再調査するためにも、「またロンドンへ行きたい」「違う地域も調査してみたい」と研究意欲を高める良い機会にもなりました。この研究をスタートとして、次のステップへつなげていきたいと思います」

【江戸川大学の発表者と研究テーマ】
・博物館・文化遺産コース 2 年 安座間愛・関根理恵
「歴史的建造物内空間の文化的景観に関する考察-ヴェルサイユ宮殿を事例として-」

・博物館・文化遺産コース 2 年 岡野瑛莉・関根理恵
「博物館とその周辺環境に関する研究-Tokyo National Museum, Tokyo とNational Gallery,London の文化的空間構成要素の比較分析-」

・博物館・文化遺産コース 講師 関根理恵
「河岸における文化的景観に関する研究−首都『 Paris, rives de la Seine( Paris, FRANCE )』, 『日本橋川河岸(東京 都, 日本)』と地方都市 『 Le quai de la poissonnerie ( Colmar, FRANCE )』,『巴波川河岸(栃木市 , 日本)』を事例として−」

・保護地域・環境学コース 准教授 吉永明弘
「『都市の環境倫理』の観点から見たパリの文化的景観」