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2012.10.27

10/26“生涯学生”。松井求さん(81歳)の特別講義が10年ぶりに復活!

「今の日本は元気がない。経済だって円高は日本が強い証拠。もっと自信をもってやらなきゃ。」
聞いているこちらにもバシバシ“元気弾”が飛んでくる。

10/26(金)3限の地域経営論に招かれたゲストスピーカーの松井求(もとむ)さんは81歳。年齢を感じさせないそのよどみない語り口は、現在の学生気質から日本経済の将来についてまで、深い識見に裏付けされた論理展開でとても明快だ。

松井さんは、1950年4月、香川県立三本松高校から早稲田大学第一政治経済学部に入学した。順調に4年まで進んだが突然肺結核の診断を受け休学。定められた休学期間に復学できず、やむなく退学することになった。この時、卒業要件の科目はほとんど履修済みだったという。転地療養のため北海道鵡川の叔父のところに身を寄せるが、結局左肺を全摘出することになる。

その後、その叔父の会社で「会計係」として定年までの35年働いた。定年退職後は、地元の町内会長や社会福祉協議会会長、町行政改革推進委員長など、町への恩返しの思いで務めあげた。しかし、鵡川に来て以来ずっと秘めていた思いは変わらなかった。「もう一度大学で勉強したい。遣り残していることがあるのだ・・・」。

思いを告げられた奥さんにはまさに青天の霹靂、しかし、四人の子どもたちは賛成してくれ、とうとう科目履修生として再び早稲田大学で学び始めることができた。1999年4月、大学を退学してから45年目のことであった。

翌年、早稲田大学政治経済学部教授会は、松井さんの復学を特例として正式に認めた。68歳の現役学生誕生である。松井さんは若い学生の中で勉学はもちろん、3つのサークルに加入し一年間を過ごし、翌年全ての単位(7科目)を「優」でクリアし卒業式を迎える。このことは、卒業式前日の朝日新聞夕刊全国版で大きく報道された。さらに松井さんは同年4月から早稲田大学大学院経済学研究科に入学し、2007年3月に同研究科を終了する。

まさしく“生涯学生”の言葉があてはまる松井さん、実は10年前にも本学で学生に熱く語っていた。本学の鈴木輝隆教授が北海道で松井さんと出会い、その人間力に大いに惹かれ講義が実現したものだ。当時講義を受けた学生3名が、松井さんから聞いた「ししゃも」を食べに北海道を訪れ、松井さんに再会したというエピソードも残っている。学生の心を引きつけたその熱い語り口が今回、松井さんのご好意と鈴木教授の熱意で再びよみがえった。「何歳になっても私の人生は常に今から始まります。」 “生涯学生”松井さんの強い好奇心を見習わなくてはならないと強く思うお話であった。

~学生の感想文より~
「病気や年齢に関係なく学びたいと思う強い意志があれば、いくつになっても新しいことにチャレンジ出来ると思うと、わくわくしてきました。」
「大学に来られるのは幸せなこと、日々感謝の気持ちと学習意欲を持ち、勉学に励みたいと思った。」
「復学して勉強できたことが1番のよろこびなんて、自分も見習って大学生活を送りたいと思います。」
「松井さんが仰った教育の理念のようなものには、自らの経験を照らし合わせて非常に納得できてしまうところが多々あった。」
「「あきらめない気持ち」や「向上心」など、今の自分に大切なものを教えていただきました。」