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2012.12.19

第99回ローカルデザイン研究会報告

社会学部現代社会学科の鈴木輝隆教授が経済産業省地域経済産業政策課長(当時)山本俊一氏らと共に設立し、ゼミの学生も運営に参加しているローカルデザイン研究会は、2003年4月25日に初回を開催して以来、2012年12月13日までの10年間で99回を数えました。参加者は延べ8000人以上になりました。

ローカルデザイン研究会の目的は、地域の現場の生の声を直接知りたいと考えている人が集まり、互いに意識を高めること。そのため、研究会では、地域が好きで、よく地域を歩く人、地域を調査している人、地域の人々と様々な形で活動している人などをゲストスピーカーとしてお招きしている。地域の人にとっては、自分たちの地域への思いや考え方を伝え、発信する場、さらには、地域の活動に対する理解者や協働者と出会えるネットワークの場となるように、官庁、大学や研究機関、マスコミなど様々な仕事をしている人に参加を呼びかけています。また、これからの次代を担う若者が地域のことを学び、地域で活動するチャンスの場となるように、学生の参加も積極的も受け付けています。

今後のLD研究会について
説明する鈴木輝隆教授

ゲストスピーカーの久保木善治氏

第99回のローカルデザイン研究会には、夕刊フジ記者の久保木善治氏をゲストに、江戸三大祭りの一つ、佐原の大祭についてお話しいただきました。 
「佐原の大祭りは春と秋に行われ、伝統的建造物群保存地区に指定された町内を山車が練り歩くのですが、この山車が見物。山車の上には大きな人形が座っており、身の丈5メートル、立てば地面から10メートル程の高さとなります。また、佐原の大祭はお囃子に特長があります。佐原囃子とは利根川下流のいわゆる水郷地域に広く受け継がれる祭囃子。篠笛、太鼓、大・小鼓、鉦を15人程で編制し、うち半数ほどの笛が奏でる哀愁を帯びた旋律が特徴的である。演奏団体は同系統を含め百はくだらないと言われ、佐原の山車行事と共に、国から重要無形民俗文化財に指定されています。」

久保木善治氏は弟の久保木知康氏と共に、佐原囃子連中の一員として、佐原の大祭には佐原囃子を演奏します。久保木知康氏は、プロの篠笛奏者として活躍中で、当日はお二人で演奏をしていただきました。佐原囃子の特殊な装飾音の技法でシャレやハタキなどをわかりやすく解説していただいたり、また、ソーラン節、東京音頭、君が代なども披露していただきました。

また、意外に知られていない東日本大震災で大きな被害があった千葉県香取市佐原の現状についてもお話がありました。
「佐原の江戸時代から残る町並みも日本大震災で液状化被害などを受け、伝統的建造物の被害も相次ぎました。建物被害は6000棟に及び、未だに仮設住宅に入居されている世帯も多くあります。日本全国や海外からの義援金などで、町並みはだいぶ回復し、観光客も戻ってきていますが、まだまだ完全な復興には至っていません。」

新聞記者や雑誌編集者等のマスコミ関係者、他大学の教員や学生、民間研究所等から35人の参加があり、講演の後は地方で大きな問題となっている経済の低迷、少子高齢化、情報発信などについて活発なやりとりがありました。

横笛奏者久保木知康氏

なお、東京圏で地域を結ぶ、コミュニケーションや対流の場となったLD研究会は、100回という節目を迎え、次回1月26日(土)、会場は銀座にある日本デザインセンター13階の大会議室で、新潟県柏崎市高柳町の和紙職人小林康生氏、地域リーダーの春日俊雄氏を迎え、「地域の伝統と創造」(仮)をテーマに幕を閉じる予定です。ぜひご参加下さい。

会場:東京都中小企業振興公社