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2016.10.12

専門研修「震災復興とまちづくり」で南三陸を訪問

東日本大震災で被災した三陸沿岸の現状と震災復興の取組みからまちづくりを学ぶことを目的とし、宮城県南三陸町、女川町、石巻市を訪問しました(清野講師担当)。

1日目は、南三陸町を訪問。まず、自然災害の脅威を後世に伝える災害遺構として保存の是非が問われている、防災対策庁舎を見学しました。この場所では、復興事業として地盤の嵩上げが進められ、遺構の周囲の状況が激変しています。庁舎の保存の是非、保存される場合はどのような姿で保存されるべきか、考えさせられました。

その後、南三陸観光協会が実施する「まちあるき語り部プログラム」に参加。高台にある志津川中学校まで200段の階段を上り、志津川湾と復興が進められる旧市街地を眺めながら、南三陸町で生まれ育った若い女性2名からお話を伺いました。震災当日の体験、震災から現在に至るまでの南三陸町の復旧復興の様子など、貴重なお話を聞くことができました。お話の中で最も印象的だったのは、「海と里と人が南三陸の資源」と語り、「山と海に囲まれた自然地形を持つ南三陸では、この域内で完結した暮らしが成り立っている」という、力強い南三陸の捉え方でした。長い時間がかかってしまっても、南三陸町は素晴らしいまちに復興していくに違いないと思わされました。

2日目は、午前中に南三陸で「海から学ぶプログラム」(漁業体験)に参加。漁師さんと観光協会のガイドさんの案内で、漁船に乗り、養殖の筏や仕掛けを見せていただき、ホタテの刺身と炭焼きを食べさせていただきました。漁師さんの話は、私たちには捉えることのできない知識や経験に基づいていて、都市にない地域の創造性を伺い知ることができました。

午後からは、多くの子供たちが犠牲になってしまった大川小学校、旧雄勝町波板地区のナミイタラボなどを訪問しました。

玄昌石が採掘され、スレート材や硯の主要産地(90%のシェア)として有名な旧雄勝町。波板地区でも波板石で硯が製造されています。ナミイタラボとは、全国から支援者が訪れ、集落の住民の皆さんと様々な取組みを行っている集落センターです。集落内外の人びとがつながり、交流しながら、集落を継承していく取組みからは、これからの時代の集落のあり方について考えさせられました。

その後、女川町へ移動し、再建された女川駅と駅前に整備されたプロムナードを見学。女川町では、港湾部に大規模な水産加工施設が多数建設されており、南三陸と比べると、特に産業面での復興が進んでいるように見えます。

3日目は、石巻市街地を見学。復興集合住宅を見学しながら、日和山に上って、仙台湾と沿岸の市街地の様子を見学しました。研修の締めくくりは、石ノ森漫画館と日本三景松島も楽しみ、被災地での観光の現状についても学ぶことができました。

2泊3日という行程は、被災地の様子を理解するには、あまりにも短いのですが、学生たちにとっては初めての体験も多く、気づきの多い、充実した研修になったようです。この研修をきっかけに、三陸地方にまた足を運んでほしいと思っています。