中村 真

社会学部長
人間心理学科 教授
修士(心理学)

1992年東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程心理学専攻修了、1999年同博士課程退学。川村学園女子大学文学部心理学科助手、講師、准教授を経て、2011年江戸川大学社会学部人間心理学科准教授に就任。2013年より教授。2016年より人間心理学科長、2017年より社会学部長(2021年度まで)。2022年より広報室長を兼務。東洋大学、聖心女子大学等において非常勤講師を歴任。

研究分野:心理学
専門分野:社会心理学


私たちは、誰もが家族や友人など周囲の他者と互いに影響を及ぼし合いながら暮らしています。社会心理学は、対人関係や集団場面での心理状態や行動傾向を解明することを主たる目的としています。言い換えると、人と人との関わり合いに関係するこころや行動のしくみを探求する専門分野です。

専門分野の魅力・学ぶ上で大事なこと


社会心理学を学んで対人関係や集団心理のしくみを知ることにより、クラスメートや職場の同僚との人間関係を円滑・良好にするためのヒントを得ることができます。また、組織活動や団体競技でチームワークを高めるために必要なことを理解することができます。
学んだことを生かすには、日頃から自分の殻に閉じこもらずに、周囲の人たちと積極的に交流していく姿勢が大切です。

研究テーマ


現在、主に関心をもって研究していることは、青少年の社会的態度に影響する要因としての恥意識や社会的アイデンティティについて検討することです。これに関連して大学生の学校適応に関する調査研究を継続して行っています。また、特定集団や社会的カテゴリーのメンバーに対する「偏見」「ステレオタイプ」の実態把握と規程要因の解明を志しています。さらに、地域コミュニティの観点から、自殺予防対策を講じるために必要な要因の検討を地方自治体とタイアップして検討しています。

最近の研究活動


「柏市自殺対策緊急強化事業 自殺予防対策市民意識調査 研究事業委託報告書」(2013)
「精神障害者への地域支援に影響する要因の検討-相談機関の認知および偏見が、こころに問題を抱えた人への働きかけに及ぼす影響-」(2014)江戸川大学紀要,第24号.
「大学への帰属意識が大学不適応に及ぼす影響」(2014)江戸川大学紀要,第24号.
「大学への帰属意識が大学不適応に及ぼす影響(2)」(2015)江戸川大学紀要,第25号.
「柏市自殺対策調査研究事業(分析調査)報告書-柏市における自死の現状から見えてきたもの-」(2015)
「大学への帰属意識が大学不適応に及ぼす影響(3)」(2016)江戸川大学紀要,第26号.
「大学適応に影響する要因としての入学動機に関する基礎的検討」(2017)江戸川大学紀要,第27号
「社会的逸脱行為の促進・抑制要因としての恥意識に関する基礎的検討」(2018)江戸川大学紀要,第28号
「大学生の文化的自己観とゼミ担当教員のリーダーシップ・スタイルがゼミへの態度に及ぼす影響」(2018),江戸川大学紀要第28号
「大学生における衝動性が意欲低下と達成感に及ぼす影響」(2020)江戸川大学紀要,第30号
「千葉県松戸圏域における受動喫煙に関する調査報告-喫煙経験の有無と受動喫煙による心身への影響との関連を中心に-」(2020)江戸川大学紀要,第30号
「新型コロナウイルス感染予防対策への態度に影響する要因としての恥意識に関する基礎的検討」(2022)江戸川大学紀要,第32号

担当科目


人間関係の心理学、社会心理学、心理学実験、人間心理学特殊講義、社会心理学調査演習、基礎ゼミナールA・B、専門ゼミナールI・II、卒業研究