安田 英土

経営社会学科長
経営社会学科 教授
修士(経済学)、博士(工学)

平成12年(2000年)、経営社会学科新設と同時に江戸川大学へ着任しました。それまでは公益法人シンクタンクで、科学技術政策やICTの動向、欧米のICT政策の調査研究業務に従事していました。江戸大着任後は早稲田大学、駒澤大学で非常勤講師をしたり、文部科学省の研究所や東京大学の非常勤研究員を歴任しました。
筑波大学大学院で修士号、東北大学大学院で博士号を取得しています。

個人ホームページ 安田研究室


研究分野:経営学/応用経済学
専門分野:イノベーション論、技術経営学、多国籍企業論、企業経済学


イノベーションは一言で言えば、「新しい価値の創造」です。どうすれば「新しい価値の創造」ができるのか。そのプロセスを明らかにしたり、体系化することが「イノベーション論」と言えます。

専門分野の魅力・学ぶ上で大事なこと


学びのきっかけを身近な例でいえば、スマホの画面をタッチすると、なぜアプリが起動したり、文字入力ができるのか?と疑問に思える気持ち、不思議に思う気持ちが大事です。我々が普段何げなく利用する製品やサービスには、様々なテクノロジーが利用されています。自らテクノロジーを開発できなくても、このテクノロジーを企業や社会の発展にどうすれば活用できるのだろう。そうした仕組みや方策を解明したり、新しい提案をできるところが私の専門分野の魅力だと思います。

研究テーマ


1979年、ソニーからウォークマン1号機が発売されました。このウォークマンの登場によって、音楽は「いつでも、どこでも手軽に聞ける」ものへと変わりました。立派なステレオや電源、重たい機械は不必要になったのです。現代のポータブル音楽プレイヤーは当時よりテクノロジーが進歩したおかげで、音楽の記録方法はデジタル信号になり、記録媒体はカセットテープから半導体メモリーになりました。電源も軽量・高性能なバッテリーが使われています。でも、「音楽をいつでも、どこでも手軽に聞ける」という価値は全く変わっていません。現代でも皆が認める価値、と言えるでしょう。まさに、イノベーションの実現です。
こうした価値を産み出すためには、どのような取り組みが必要なのか。さらに、産み出された価値を、企業や社会の発展に結びつけるためにはどうするべきか。というプロセスを探る事が私の研究テーマです。

最近の研究活動


一つ目は、多国籍企業のR&D活動を効果的・効率的に推進する、マネジメントのあり方について研究を行っています。二つ目は、日本企業のグローバル・イノベーション活動と在日外資系企業のグローバル・イノベーション活動を比較分析し、新しいグローバル・イノベーションモデルの構築を目指す研究に取り組んでいます。三つ目に、ファッションの流行に代表される「これって、良くない?」、と思える感覚を解明する共同研究に参画しています。
いずれの研究も文部科学省・日本学術振興会から科学研究費補助金の支給を受け、取り組みを進めてきました。

担当科目


企業経済論Ⅰ・II、イノベーション・マネジメントI・II、経営社会基礎、経営社会演習、経営社会実習、基礎ゼミナール、専門ゼミナール、卒業研究